手が硬く使えない。日々リハビリやストレッチをしているのに、手は固くなる、指先で物を持てずに困っている方は多い。
脳への命令に逆らい力んだままのリハビリやストレッチでは手は柔らかくならないようです。注射や特効薬、反射的な物理刺激(振動、手技他)などで一時的に緩めることは可能、でもすぐに戻ってしまうことを多くの方が体験をしているようです。では、どうすれば良いのか、その小さな変化の積み重ねを出来る限りカットせず臨床の流れが判るようにした1例にポイントの説明。更に16例を紹介の見ごたえのある28分にまとめました。
しかし、それで全ては解決はしない。魔法じゃない、持続性が疑わしいその場だけの改善例ではないを求める。それには、地道に観察と評価を重ねる事、わずかな変化をしっかりとクライアントさんに自覚いただくように、セッション毎に前の指導の問題点から次に生かす方法を思考する。ワンパターに繰り返すのではなく常に更新されるアプローチ。それを生み出す為にセラピストはクライエントさんが語りやすく、互いに感じていること考えることをオープンな関係が必修。日々の状況セッション中の変化に合わせ、新たな課題設定の数々の小さな積み重ね。脳に語り掛けるとはとてもに大変です。しかし、新しい発見があった時、クライエントともに目を輝かせて声が弾むその瞬間の楽しい。
インスタントな魔法がリハビリには無い事を30年を超えた臨床経験で思います。 今回紹介の1例がすべての方に効果的というつもりはありません。この方法で全ての方に解決というほど硬くなった手の麻簡の改善は簡単ではないのです。だから、私達はこの先も悩む方がいる限り、次の課題があり、日々小さな変化を探す目を持ち続けることで対応する術しかないと思っています。
小さな変化に真摯に向き合う臨床の取り組み方を伝えている認知神経リハビリテーションのマスターの方々、そして日々関わってきている麻痺当事者の方々に教えられいる還暦前の臨床歴30年越え、あがく麻痺臨床家の戯言動画で、誰かのお役に立てたら幸いです。
動画はこちら→https://youtu.be/mkC6ExEkFfY
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