歩くときに麻痺側の足の指の曲がり、足首の内半や尖足でうまく歩けない、ぶん回し歩行にと悩む方は多いようです。このような時、実際に症状が出ている足の部分とその周囲、麻痺側の足の筋力や使い方をなんとかしようとしがちです。しかし実際に症状が出ているところを意識すればするほど緊張が強くなり悪循環になることも少なくありません。
SNSで麻痺の方の投稿で、坂道の歩きで麻痺側の左足の指が緊張して歩きにくくなったという方がいました。その日その旨をネットにその方が伝えたら、他の方々から意見をもらい、そして帰りの坂道は楽に歩くことができたとのことです。どうも帰り道は右健側への荷重が十分でなかったと気づいたとの旨・・・・たぶん行きは麻痺した足の状態、麻痺の左足ばかりに注意が向いていたものが、意見を聞いたりして、帰りは冷静になり健側右側へ注意を向けた。麻痺側は無意識的に緊張が抜けたのではと私は思いました。
意識と無意識は分けるのではなく互いが影響し合っているようです。ちなみにその方は、リハビリで散歩をされるとき初めの20分は歩様を気にして歩き、その後は考えすぎないようにして歩くよう担当セラピストさんから指導を受け実践されているとのこと。セラピストさんは、問題を解決するためには麻痺側だけ考えてもだめだと丁寧な指導をされていたので、その日この方は帰りの坂道で気づくことができたのではないかと思います。もちろん御本人も日々意識を向ける工夫をされているからだと思います。
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緊張やぶん回し歩行改善の為の 意識と無意識の扱い方 その1
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