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生活とリハビリ その1

麻痺の方と関わり30年越え! こんなに夢中になるとは

  注意散漫、落ち着きがないと言われた学生時代。習字、そろばん、学習塾、半年通えたものがあっただろうか?高校2年の冬、劇団に入り役者を目指したが卒後半年で諦めた。そして鍼灸マッサージ師を目指し今に至るが、麻痺の方々とかかわるのは当時を入れたら40年、開業(平成元年)から考えても30年を越えているとは、続けられない自分も変わるものだと。
  1979年、鍼級マッサージの学校に通いながら働いた病院で初めて脳梗塞や脳出血の麻痺の方々に出会った。そこは昭和の終わり バブル時代到来時の老人病院、週刊誌にも取り上げられた薬漬けと寝たきり、多くのお年寄りが『治療の為:命を守る為』と手足を縛られ薬漬けでオムツと床ずれにまみれていた。殆どが家族は仕事のため家では見れない、子供の勉強部屋で戻る部屋がないからという?入院であったり、それらを収入源にした病院経営であり、当時の社会はそのお年寄りたちが働き、病になって身を粉にして支えたバブル経済だたのかもと・・・私もその収入源で学校に通いセラピストになったのだから偉そうには言えない。20歳そこそこの坊やはただ目の前いる方、出会う方と向き合って、その時々自分ができることを続けた・・・入院患者と居酒屋に出かけたことがあった。外に出たい、もう一度お酒が飲みたいという男性の願いを受けて・・・どうやって許可を取ったのだろう、今の時代でも難しいと思う案件を?その後も特養のお年寄りと初詣の帰りにしゃぶしゃぶをと、温泉へとか・・・。